私は第一子の長女出産2週間後から約2か月間ほどマタニティブルーになりました。
調べているとほぼ産後うつに近いものだったと思います。
「マタニティブルー」と「産後うつ」は、発症しやすい時期や特徴に違いがあります。
産後うつは、1ヶ月検診を終えて、体に問題もなく一区切りついたころに発症することが多いとされます。産後1ヶ月ごろは、家族や友人、親戚などのお祝いムードも終わり、ママが一人で奮闘することが多くなる時期です。
悪化していくと「ママ自身や赤ちゃんを傷つけたい」という衝動に襲われたり、「死にたい」という感情にとらわれたりするようになります。
マタニティブルーの場合は、出産後3日以内に症状が現れますが、数日から数週間でおさまります。「涙もろい、イライラする、神経質になる、食欲低下、傷つきやすい、自信を失う」などの症状が一過性に現れるものです。マタニティブルーは環境の変化による心身の反応であり、程度の差はあれ誰にでも起こりうるのものです。
引用:kosodate LIFE
https://epark.jp/kosodate/enjoylife/k-after-childbirth-depression_12911/
マタニティブルーであれば、通常産後1か月以内には自然と治るそうですが、私の場合1カ月検診の時期が一番つらく落ち込んでいました。
十数年前は今のようにSNSが広まっておらず、私はマタニティブルーや産後うつのことをあまり知らなかったので、対処法も分からなかったんです。
マタニティブルーは半数以上の産後ママが経験しているそうです。
今まさに一人で悩んでいたり、これから出産(特に初産)される方に読んでいただき、参考になればいいなと思い書くことにしました。
専門的なことは、既に沢山のサイトで分かりやすくまとめられているので、ここでは私個人の経験やアドバイスなどを書きたいと思います。
私のマタニティブルー経験談

長女出産~入院中(マタニティブルー発症前)
陣痛が長くお産は大変でしたが、長女は元気に産まれてきてくれました。
お腹から出てきた我が子を見て、みなさんはどんな反応でしたか?
私は出産前、絶対に自分は感動で泣きながら我が子を抱っこするだろうと思っていました。(映画の見過ぎ!?)
ところが現実は涙1滴も出ず、「もう逃げられない、これから育てていかないといけないんだ、もう夫と2人の生活には戻れないんだな。」とすごく複雑な気持ちになったんです。
ほんの一瞬思った、本当のことです。
1人の人間を育てていくことが怖くなったのかもしれません。嬉しさと不安で不思議な感情でした。
入院中は看護師さんの手厚いお世話、お祝いに来てくれる親戚や友人たちに助けられました。
産後ハイ?のようなものもあり、これから3人の生活が楽しみに思えていました。
退院〜生後2か月ごろまで(マタニティブルー発症)
産院から直接姉の家へ。2週間ほどお世話になりました。(事情があり、実母にお世話をしてもらうことができませんでした。2人目以降はがっつり甘えましたよ♪)
当時専業主婦だった姉は、娘のお世話はもちろん一日中身の回りのお世話をしてくれました。
とても可愛がっている姪っ子たちもいたので、楽しく産後を過ごせると思っていました。
それなのに当時の私は、娘に近寄ってくる姪っ子にヒヤヒヤ、近づいて欲しくない、触って欲しくないと思ってしまったんです。
この感情には自分でも驚き、ショックでした。
産後芽生えた母性の影響でしょうか。
それに加えて、全然寝ない娘にほとほと疲れきっていました。
泣かせておけばいいよ、寝ないときはしばらく放っておけばいいよと言われましたが、泣かせっぱなしが怖くてずっとずーっと抱っこしていました。
30分もまとまって寝てくれない娘を抱っこながら、これがあとどのくらい続くのか途方にくれました。
私の性格も関係していたと思います。甘えられない、遠慮してお願いできない。
しっかりやっていると思われたい。
いい母親でいなきゃいけない。
夫にさえ、「大丈夫。仕事で疲れているだろうから先に寝ていいよ。」と思ってもないことを言っていました・・・
私の症状はこんなものでした。
- 赤ちゃんが泣くと、泣き止ませないといけないと焦る
- 夕方に涙が出る
- 赤ちゃんと2人きりが不安
- 夜がくると恐怖心を覚える
- 出産前に戻りたいと嘆く
- 色々アドバイスされてもどうすればいいか分からず混乱する
- 娘から離れたいけど、心配で実際に離れる気になれない
- 常に眠く、身体が重い
- 何もする気が起きない
- 他のママが素晴らしく見え、落ち込む
- 甘いものばかり食べる
- 手伝って欲しいと思っているのに、実際手伝ってくれたら遠慮してしまう。
- もう大丈夫と言ってしまう。
完全に精神的にやられていますね・・・
マタニティブルーを悪化させないために・・・

もし私と同じような性格だったり、症状が似ている方がいらっしゃたら言ってあげたい。
人生の大仕事!一人でできるなんて思わないで!絶対無理!だめ!
今すぐ周りをたくさん巻き込んで、休みたいから手伝ってと声を出してください!
恐れ多いですが、一人でもマタニティブルーのママを救いたいのでアドバイスさせていただきます!
産後のお手伝いサービスを外注する
プロに思い切って任せるのも一つ。
家事もしくは赤ちゃんのお世話を外注しましょう。
私は家計を考え勇気が出なかったけど、利用すればよかったと大後悔しています。
実際に利用した知り合いの話を聞くと、「コスパよすぎ!!」と言っていました。
家の中の掃除をお願いしたそうですが、想像以上の仕上がりだったようです。
そして、さすがプロ!隅々のほこりを取ってくれていたらしく、その後の部屋のほこりの立ち具合が全然違ったそうです。
これは試してみる価値ありですね!!
赤ちゃんの世話を任せ、一旦離れる
家事は外注、身近な人には赤ちゃんの世話を頼むのがママにとっては安心かなと思います。いくらプロとはいえ、新生児を他人に預けるのは慣れていないと難しいと思います。
産後ママには睡眠が一番大切です。横になってぐっと深く眠ってくださいね。
一人でお買い物に出る
近所のスーパーの買い物でも十分リフレッシュできます。
私は「お茶でもしておいで!」と送り出してもらったことがありましたが、子供が心配で30分離れるのが限界でした。
無理に遠くへ出かける必要はありません。近所でリフレッシュしましょう。
コミュニティを探す
今はSNSで同じ境遇の人を見つけるのが簡単になっています。
ネット上で悩みを相談したり、共感し合ったりすることは、今乗り越えるために必要な事だと思います。実際に児童館のような場所へ出かけても気分転換になりますよ♪
公的機関に相談する
電話相談はもちろん、都道府県ごとに設置された相談窓口で相談できます。
可能であれば、出向いて相談を受けるのがママの心が軽くなるかなと思います。
目の前で助言してもらうことで安心感が違います。
子供と二人きりの空間から、第三者が入ることでとても気が楽になります。
もし子育てに辛くなったら迷わず頼ってくださいね。
助産師は妊娠・出産・子育てだけでなく、女性の一生にわたる性と生殖に関わる健康問題を中心に、必要なケアや保健指導を行う専門家です。思春期の悩みや、子育て、更年期症状、高齢者の性の問題を含めた女性の健康について、相談事業を行っています。
来所していただいての相談や、ご家庭に訪問しての相談、学校などへの講師の派遣など行っている都道府県もありますのでお気軽にご相談ください。
引用:公益社団法人 日本助産師会
https://www.midwife.or.jp/general/supportcenter.html
まとめ
いまだに当時のつらい記憶が残っているので、生後半年満たない赤ちゃんを連れたママを見ると、「大丈夫かな。無理しないで!」と勝手に心配してしまいます。
実際、一言二言話しかけることがあります 笑
余計なお世話か・・・
そのうち楽になると思って頑張ろう!なんて思わず、今しんどいから助けてほしい事を勇気をもって発してくださいね。
あなたと赤ちゃんのためだけを考えて、今はお過ごしください♬